2016年2月18日木曜日

Lathe

少しずつ手を加え、改良した旋盤についてです。

部品製作にはフライス加工に割く時間と労力の方が多くなりがちではありますが、

やはり基本的に「丸モノ」であるライトセーバー。旋盤の使い勝手は非常に重要なのです。

まぁ手を加えたとか改良したといっても、いわゆる定番の加工をやっただけなんですが。

今回の内容は、このタイプのミニ旋盤を触ったことがある人じゃないと

あまりピンと来ないかも知れませんがそこいら辺はご容赦下さい。


最初に手を付けたのは、往復台とベッド、旋盤のキモとなる摺動面の改良です。

これが、ベッドから外した往復台の裏側です。


画像だとちょっと分かりにくいんですが、ベッドと接触しているのは赤丸で囲んだ4か所のみ。

できるだけ広い面積がベッドと密着している状態が理想なので、まずはここを何とかしようと思いました。

ので、旋盤から往復台その他を全て取っ払い・・・


その上にサンドペーパーを貼りつけて、片減りしないように気をつけながら何度もゴシゴシ往復させます。


 これが途中経過。だいぶ接触面が増えましたが、もうちょっと追い込めそうです。


更にゴシゴシやって、こんな状態になりました。


これでほぼ満遍なく全面がベッドに接触するはずです。

画像左側、中央付近の穴は裏からアルミの薄板で塞いでおきました。


次に、この往復台をベッドに押し付ける、いわゆるジブとそのホルダーを作りました。

 

ホルダーはSS400、ジブは真鍮製です。

これに関しては改造前の画像を残して無かったので分かりにくいんですが、

往復台をベッドに対して押さえつけるのに、確実に「面」で接触させたかったのでこの方式を選択しました。

これ、元の状態だと理想的な状態に調整し、且つそれを保つのって至難の技なんです。

「C3 往復台 改造」 とかでググると、改造前の状態がたくさん出てきます。(丸投げ)

これを使って往復台を組み付けるとこんな感じに。


滑り具合を調整する場合にレンチが届きにくいのがちょいと難点ですが、ロックナットをしっかりと締めれば

そう簡単にはガタつきが発生はしなくなるだろうと思います。

往復台とベッドの接触面には、油ミゾも掘りこんでおきました。


まぁこれで精度が上がるかどうかというと正直微妙ですがw

やらないよりはマシだと思います。


チャックと主軸のフランジに隙間を作って、ワークの振れを調整できるように 追加工しました。


素材を掴んで片面を削り、ひっくり返して反対面を加工(トンボ)する場合、

3爪チャックでそのまま掴むと。必ず振れが出ます。

その振れを極力少なくするため、意図的に主軸とチャックのフランジのインロー部分(凹凸の嵌めあい部分)

に0.2mm~0.3mm余裕を作って、調整できるようにするわけです。

ちょっとピンぼけしてますが

4爪チャックを使っても良いんですが、この方が手っとり早くて簡単だと思います。(四角とか、異形材以外は)

業務用の汎用旋盤ではよく見られる方式です。


往復台の動く、長手方向(Z軸)にフライスと同じメーカーのDROを取り付けました。

この旋盤の場合、これが無いと長手方向の切り込み量は全く分からないので非常に厄介なのです。

逆に、これを取り付けると作業性は格段にアップします。

取り付けはこんな感じで・・・
その上からアルミアングルでカバー

また、この機種には最初、トップスライドとクロススライドにハンドルの回転を読み取るタイプの


DROが 装備されていましたが、それを外してアナログ式のハンドルに変更、新たにノギスを取り付けました。


これは精度云々というよりも、トップスライドの旋回範囲を広げたかった為です。

元々付いていたDROの場合、トップスライドを傾けてテーパー削りをやろうとすると

45°位までしか 傾けることができません。(DROの筺体が干渉するので)

工夫すれば何とかなったりもするんですが、結構煩わしいのでこの方式に変更しました。

ブラケットを作って、できる限り邪魔にならないギリギリの低い位置でノギスを固定してあります。


 あとはこれ。心押し台をレバー式に改造して、ここにもノギスも取り付けました。




レバーの位置は、好みで(自分から見て)前後方向の動きにしました。

奥に倒すとロック、手前に引くとリリースです。

作業効率の向上という点では、これが一番効果が大きいかも。

特にライトセーバーのパーツは長い筒状の物が多いので、内径加工の下穴をあける場合、

ドリルチャックを付けた心押し台を、固定用のボルトを緩めて何度も前進させる必要があります。

やったことがある人じゃないと分からないと思いますが、

アレはトップスライドとスパナとの干渉の問題もあって、非常にメンド臭いんです。

レバーを前後するだけで心押し台を動かせることによる恩恵はかなり大きいです。


以上、現在の旋盤の状態についてでした。

ホントは主軸の傾きとかも調整したいんですが、それはまたそのうちに、機会を見てやろうと思ってます。


で、そろそろライトセーバーが作りたくなってきたので、手持ちのヒルトと基盤でどれを作ろうかと思案した結果、

候補に挙がったのがこの2本。


 何しろセーバーを作るのがかなり久しぶりなので、リハビリとしてシンプルに

「とにかく持ちやすくて振りやすくて、頑丈なやつ」を作ってみようと思います。



7 件のコメント:

  1. 初めまして!
    自分でライトセーバー作ろうかと思ってるんですが知識が全くないので、勉強になります。更新楽しみにしてます!

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    1. 有難うございます。
      スローペースでマイナーな改造ばっかりやってますが、
      ご覧いただければ嬉しく思います!

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  2. 旋盤の調整&改造は凄く参考になります。
    私も数年ぶりにセイバーの製作がしたくなりました。

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    1. おおぉぉぉISOLAさん、お久しぶりです!

      記事では一気に書いてありますが、旋盤の改造はフライスの整備と併せて
      結構時間がかかりました。それもまた楽しいんですが・・・ 

      またISOLAさん作のセーバーもぜひ見てみたいです。

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  3. はじめまして、PSL400-VDRを購入しようと思い、いろいろ参考にさせてもらっています。
    そこで質問なのですが、本文の中でハンドル付きのDROを外して普通のダイヤルをつけていますが、部品はどこから入手したでしょうか? 私もリニア型のDROを取り付けたいので正直VDRモデルのDROが邪魔なのですが、PSL400-VDモデルだとダイヤルになる代わりにチャックのサイズなどVDRと比べて差額以上に損している感じになります。旋盤市場に問い合わせれば部品単位で購入できるのでしょうか?

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    1. 初めまして。
      もう2年ほど前になりますが僕の場合はアナログハンドル部品一式を、仰る通り旋盤市場から別途購入しました。
      ハンドルのみならず、送りネジ2本とトップスライド自体を交換する必要がありますので
      アナログハンドルの部品だけで¥11500と、結構な値段でした。

      もし今、ハンドルDROが完全に不要という前提で買い直すとしたら、
      PSL400-VDを選び、φ100のチャックは別途購入という組み合わせにするかも知れません。
      φ80のチャックも丸モノを掴むバイス変わりとして、ヤスリがけやフライス作業で使えて無駄にはならないと思います。

      φ100のチャックは同等品がヤフオク等でも購入できますが、旋盤本体に取り付けるための
      フランジが付属していない物が多いので注意が必要です。そこがクリアできるのであれば、
      比較的安く手に入るのでヤフオクでの購入がお勧めなんですが…

      あくまでもご参考までに。

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  4. お答えいただきありがとうございます。
    謎が解けたところで早速PSL400-VDを注文してまいりました。
    送りねじ直付けDROは初めの頃は便利でも、往復台の上の狭いスペースに割かし大きな表示部の筐体が使わなくなった途端邪魔になりそうですね。ハンドルとダイヤルだけの交換だと思っていましたがスライドやネジまで必要でそんなにコストがかかるとなるとは驚きました。昔、学校で使っていた機械にDRO付けたり、チャックのアダプタプレート作ったりした経験はあるのでもう少しお手頃なチャックなどを買って工夫しようと思います。

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